2017年度活動報告
滝ノ上芝桜、さくら街道 ツアー
2017年5月13日(土)14日(日)
5月13日(土)
8:50 札幌駅北口集合
9:00 札幌出発 11:00比布JC 休憩
13:00 滝上 レストランリベラ 昼食*
14:00 芝ざくら滝上公園散策 (入場料500円*)
15:00 滝上出発
15:30 さくら街道
16:20 鴻之舞駅逓
17:30 紋別パレスホテル チェックイン
18:30 食事(気晴館)
5月14日(日)
9:30 紋別パレスホテル チェックアウト
9:45 まるとみ渡辺水産直売所・出塚かまぼこ
10:30 紋別出発
11:10 上湧別チューリップ公園(入場料500円*)昼食各自*
13:00 上湧別出発
14:20 比布JC 休憩
15:30 砂川PA 休憩
17:00 札幌駅北口解散
参加者:
・モニターツアー(札幌) :6名
・会員:3名



「松浦武四郎と渚滑川」足跡調査
日時:2017年7月15日 午後1時~
<参加者>
専門家:佐藤和利(元紋別市立博物館館長・考古学者)
会員:高橋浩徳 会員(資料作成担当)
山中雅一 事務局長
1、松浦武四郎の作成した渚滑川の河川図、現在図、当時の公的作成図を照らし合わせながら松浦武四郎の足跡のポイント確認を行う
2、住民を交えた調査(散策)の実施は30年5月ころ実施
<理由>
・足跡を確認し説明が可能となった後の方がよりよい
・草が生い茂っている時期が古い川筋が分かりにくい




3,今回の調査の概要と成果
(1)調査概要
・今後の活動(踏査地図作製、踏査足取り調査研究、資料作成など)のために、踏査ルート確定は欠かすことができないため、既に独自に調査していた専門家に協力を依頼した。
・川筋が大きく変化している河口周辺の様子の確認と、武四郎踏査の際の記述内容をもとに記述されているポイントの位置を確定(推定)した。
・河口から中渚滑付近までを道路・堤防から調査した。
・専門家の視点また、永年この地区に生活していて過去の地形などを知っている住民の視点で見てもらった。
(2)成果
・これまで全く不明であったよつば大橋付近までの当時の川筋が、地形や植生などをもとにして推定することができた。
・武四郎が残した記述(特にアイヌ語地名)などに結び付く地点を見つけ出すことができた。
・今回の調査で特筆されるのは、武四郎の渚滑川踏査で同行し、また近世蝦夷人物誌にも登場している少年ヤエモシユモシユが住んでいた集落「ウエンノツ」(アイヌ語の意味は悪い岬)の位置を特定できたことで、これによりその前後の位置関係を確認できたばかりか、武四郎の各記述が正確であることが明確になり、今後の資料作りを進めるうえでの起爆剤となった。

現在のウエンノツの様子
オホーツク紋別空港ミニマルシェ

日時:2017年8月13日(日)
場所:オホーツク紋別空港1F特設会場
事業内容:
①滝上物産展
・地域物産の紹介を行ったが、1日1便しかない紋別空港では、
わずかな時間で少人数にしか紹介できない課題が残った。
②手作り木工品の作成実演販売
・エゾシカの組み立てキットを当会の竹内代表が作成し、実演販売を行った。子どもたちに好評で、お土産に持ち帰る家族連れもいた。
③松浦武四郎パネル展示
・当会で作成したA0判2枚組パネルのお披露目になった。
上川 総合振興局作成の武四郎紹介パネルの一部(4枚) も掲示したが、
足を止めて見入る人も結構見られた。
④ホタテスープ販売
・武四郎が食したであろうホタテのスープを現代風に飲みやすくアレンジして空港内の喫茶コーナーで提供したが、完売した。



入り口前で手作り木工品の制作実演販売。どの会場で行っても子どもたちの人気が高い。
入り口付近の空きスペースを使用した滝上物産展。販売台は竹内代表の手作り。

喫茶コーナーにホタテスープ


お披露目となった武四郎渚滑川踏査の足跡を辿る 武四郎紹介パネル
2組作成し、1組は現在滝上ふるさと研究会が所蔵している。
「大規模林道の紅葉を見る会」
1.見学会
①日時:2017年10月1日(日)13時30分
②集合場所:道の駅香りの里たきのうえ
2.ワークショップ及び交流会
①日時:平成29年10月1日(日)18時00分
②会場:ブレーメンファーム 滝上町新町
③会費:3,000円
3.行程表
<10月1日(日)>
13:20 滝上「道の駅」集合
13:30 滝上「道の駅」出発
14:00 大規模林道入口
14:30 大規模林道終点
15:30 深見沢森林鉄道跡
16:30 中雄伯小学校跡(二宮金次郎)
17:00 滝上「道の駅」到着 解散
<ホテルチェックイン>
17:15 滝上町役場文化センター
「松浦武四郎と渚滑川」見学等
18:00 ワークショップ及び交流会
ブレーメンファーム
21:00 交流会終了
4.参加者
①ツアー参加者:6名
②会員、関係者:5名





トンネルを抜けると行き止まり!
松浦武四郎と渚滑川&アイヌ文化・民具展
日時:2018年1月13日(土)~28日(日)9時30分~17時00分
会場:紋別市立博物館 市民ホール
主催:NPO法人 ネット・プロジェク・プロジェクトオホーツク・クラスター
共催:しょこつがわ連携研究会
鑑賞者:約70名


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当研究会が作成した安政5(1858)年の松浦武四郎渚滑川踏査行程地図パネル(A0版2枚組)
3日間にわたる踏査の行程や記録に残されている地名(アイヌ語)とその意味などを掲載している。



「蝦夷國図説」(1785年、林子平著「三國通覧図説」の一部)
「三國通覧図説」は江戸後期の地誌で日本及び朝鮮・琉球・蝦夷・小笠原諸島の五色刷り地図5枚と里程・気候・風土などの解説書からなる。(ここでいう三國は、朝鮮・琉球・蝦夷)
地図は聞き取りで書かれたため、実際とは大きく異なっている。松浦武四郎が踏査する前の蝦夷地は、伊能忠敬が全国の沿岸測量を行い(西蝦夷地の測量は間宮林蔵が行った)、文政4(1821)年に完成した『大日本沿海與地全図』ができるまではこの程度の理解しかなかった。 (この図は上が東になっていて、右端に下北半島や津軽半島がある)




「松浦武四郎と渚滑川、アイヌ文化」を語るワークショップ
日時:2018年1月14日(日)13時30分~15時00分
場所:紋別市立博物館 郷土学習室
主催:NPO法人 ネット・プロジェク・プロジェクトオホーツク・クラスター
共催:しょこつがわ連携研究会
参加者:18名




「松浦武四郎とアイヌ文化フォーラム」
日時:2018年3月 10 日(土)14 時~21 時 場所:滝上町文化センター
1.「松浦武四郎と渚滑川」「アイヌ文化・民具展」 パネル展・ビデオ上映
時間:14時00分
会場:2・3研修室
2.映画上映「カピウとアバッポ」 時間:16時 00 分 会場:大集会室
3.松浦武四郎とアイヌ文化フォーラム
時間:18時30分
講師:高瀬英雄松浦武四郎記念館元館長
来賓:宮川良一紋別市長
長屋栄一滝上町長
濱田康行はまなす財団理事長
佐藤和利紋別市立博物館元館長
<プログラム>
・18時30分~
開会挨拶 竹内正美 代表
来賓挨拶 長屋栄一町長
・18時35分~
活動報告「松浦武四郎と渚滑川踏査」 高橋浩徳(しょこつがわ連携研究会)
・18時55分~
講演 「北海道と名づけた男・松浦武四郎 渚滑川を遡る」 高瀬英雄(松浦武四郎記念館元館長)
・20時15分
挨拶及び提案 宮川良一紋別市長
・20時25分~
パネルデスカッション
進行 :高橋浩徳
パネラー:高瀬英雄(松浦武四郎記念館元館長)
佐藤和利(紋別博物館元館長)
竹内正美(しょこつがわ連携研究会代表)
・20時50分
総括コメント:濱田康行 はまなす財団理事長
閉会挨拶 :久慈法夫 副代表



竹内正美代表による開会挨拶

長屋栄一滝上町長の来賓挨拶

活動報告をする高橋浩徳会員

パネルディスカッションの様子

今後の両市町連携を提言する宮川良一紋別市長

濱田康行はまなす財団理事長による総括
【提言骨子】
1 空港を拠点に遠紋地区の資源を共有した観光圏づくりを
2 自治体の枠を超えた民間での資源の磨き上げを
3 宿泊キャパの不足は連携をとった連絡手段確立を
【総括骨子】
1 武四郎を研究すると北海道が一つに(根底にあるのは郷土愛)
2 はまなす財団も一緒にやっていきたい
3 民間の研究発表に長が並んで出席するのは素晴らしい


会場には50人を超す町民たちが集まり、熱心に聞き入った
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「カピウとアパッポ」
東京でアイヌ民族の歌や踊りを披露する姉と阿寒湖コタンでアイヌ料理店を営みながら観光船でアイヌ民族の歌を披露する妹の、アイヌ民族姉妹によって結成されたアイヌ伝統歌のユニットが誕生するまでを迫ったドキュメンタリー映画。

講演で松浦武四郎について熱く語る
高瀬英雄松浦武四郎記念館元館長。
高瀬英雄氏略歴
学士会会員。
1938年三重県生まれ。
東北大学卒業後は三重県の小学校で教鞭をとる。
1998年に退職後は、毎年北海道を訪れ、武四郎についての調査・研究を行う。
2005年から2009年まで松浦武四郎記念館館長。
2009年、松阪市より名誉館長の称号を受けるが、「名誉」は不要と称号を返上。
2020年、松阪市政功労者表彰を「松浦家そして北海道の方々へのお礼」と考えて受け、現在に至る。